天然酵母

朝イチ洗濯をしていたら、Tさんから電話。「突然なんだけどこれから天然酵母のパン講習がうちではじまるの〜良かったらいらっしゃって!」とのこと。幸い今日の予定は洗濯と掃除だけだったので、全部ほっぽり出しエプロンの紐を結びながらTさん宅へ急行。生徒はTさん、初めてだけどお互い噂だけは知っている近所のKさん(自宅でオーラソーマのサロンを開設)と私。そして先生は意外?にも同い年位の男性で、なんともナチュラルなオーラが出ていらっしゃる。聞けば、この集落のすぐウラ、竹やぶを突っ切った向こう側に「ブラウンズファーム」という話せば長くなるのでまた別に書きますが有機栽培農園があり、そこにボランティア兼研修でホームステイしてる方だそうです。なるほど、今日教えてもらえるのは「日々の糧」としてのパン。温度や量や時間よりも「手」で作るパン。楽しみではないですかー。
で、付くや否や説明もそこそこおもむろにボールに粉を入れ、ドボドボっと天然酵母(今日はお酒から作った酵母らしい)をいれて手でこねる。実は、手作りパンの行程で絶対目にするバッコンバッコン叩き付ける行為は、あまり意味がないらしい・・・特に国産小麦を使った場合は、もともと粘りがあまりでないので約15分間手の平でグイグイっと押し付ける程度で良いらしいです。でも、マイナス作用はないので気持ちが清々するなら叩き付けても良いとの事ヨ。生地が出来たら3時間位の発酵タイム。天然酵母はゆっくりゆっくり発酵させてあげるのですね。
プラプラとブラウンズファームに遊びに行ったり、Tさん宅で焼きたてキッシュ(&ブランデーをほんの少し)をごちそうになったりしながら、発酵を待つ優雅なひととき。みいやん置き去りにしてごめんよ・・・
一次発酵を終え、成形して30分程度の二次発酵。一次発酵の時点で焼いてしまっても良いそうです。焼き上がりは優しい香りと色でみんなに笑顔がこぼれました。実は先生はウマく焼けるかどうかプレッシャーで緊張していたそうです。いやいや大成功!噛み締めるほどに、慈悲深い味がします。これ本当。
さて、この天然酵母、すごーーく難しいと思っていたけれど、有名な干しぶどうの他、柑橘類、りんごのすり下ろし、ライ麦、野菜くず(!?)などで簡単に出来るそうです。それらを適当な大きさに切り、同量の水(お湯)を入れ、口が締まる熱湯消毒した瓶に入れる。30度くらいの所に置いておけばブクブクッと酵母が育って来るそうな。あとは今日やったみたいに粉と混ぜるだけ。で、その生地をまた少し取って水に溶いて次回焼く時に使うと良いらしいです。
内容もそうだし、先生の口ぶりもホントーに簡単そうなのでやる気が出ました。やっぱりね、今日食べるパンを焼くってそんなもんですよね。