ハマジルおばぁちゃん

お墓参りと祖母への挨拶のため横浜へ。妊娠してから初めての遠出です。久しぶりの都会の風景で、つくづく車の多さにビックリ。ちょっと見ないと新しい建物がどんどん出来ていて、知らない街のようでした。

現在磯子に住む大正2年横浜生まれの祖母は、3年前に医者から「あと1年もたないでしょう」などど言われたのがウソのように元気でした。歩けないものの一緒に食卓を囲んで楽しく食事。会話も昨年よりもハキハキ普通で、こちらのほうが元気をもらってきました。昨年4月から通いだしたデイサービスが楽しいらしく、そこで受ける刺激がどんどん脳を活性化させているのでしょう。
デイサービスでのニックネームは「ハマジル」と言うそうです。
「ハマジル」・・・初めて聞いたときは、てっきり「浜汁」で横浜名物の味噌汁か何か、かと思いました。が、「ヨコハマジルバ」というステップが昔々ヨコハマのダンスホールで流行ったらしく、祖母はそれが得意だったそうです。そんな事から夜な夜なお小遣いをやりくりしてダンスホールに通い、貸し靴(足袋でも履ける)を借りてダンスに励んでいた、という話を楽しそうにしてくれました。もちろん演奏は生バンド。夜中12時過ぎの帰宅もしょっちゅうだったらしく、当時の女子としてはカナリ不良だったのでしょうね。闘拳:ボクシングや映画もよく見に行ったそうです。根っからのハマっ子。それが本人の誇りでもあるみたいです。
そんな祖母から、子供に対する姿勢として大切な事を教えてもらいました。「子供は自分が産んでやる、のではないのです。一人の人間として人格を備え、使命を持って『生まれてくる』人なのですよ。だから大切に人間として向き合いなさい」と。お年寄りはやっぱり良いことを言うなー。